2008年3月19日

1.秘密の扉の鍵をさがして、友人に宛てた手紙から

1.友人に宛てた手紙の抜粋から



2002年頃、友人に宛てた手紙の抜粋から


密教の学び方」(法藏館)の中に
空海の秘蔵宝鑰(ほうやく)の説明がありました。

その中で「真言密教は庫(くら)の扉を開く。
あらゆる価値が実現される」と記されています。
 

自分なりにその庫の開けかたを探し、
どこかにその庫の鍵が存在しているのではないかと考えました。
何年も江ノ島に足を運び、また不動真言や弁財天の真言などを百万回唱えることもしましたが、
庫の扉の鍵のありかは見つかりませんでした。


   
   昨年のある日、祈りの対象は外に在らず
人間自身の内側にあるのではないか
と考えはじめました。


次第にそれは確信に変わって行くのを感じたのですが、
庫の扉の鍵は見つかりません。

 


そして、今年のある日、
10年以上前にベストセラーになった「マーフィーの法則」の本をインターネットで探し、
書店に依頼したのですが、
その書籍は既に廃刊になっていました。


落胆していた処に同じマーフィーの名の付いた書籍が目にとまりました。
自分が探していたブラックユーモアたっぷりの「マーフィーの法則」の本とは異なりましたが
何かおもしろそうな本だったので騙されたつもりでその本を購入してみる事にしました。




 三笠文庫の中の知的文庫の中にある
ジョセフ・マーフィーの著書の中には、
今まで探していた庫の扉の鍵がありました。


 考えて見れば
空海は長安(現在の西安)に留学中に
キリスト教の知識をも学んでいたと聞いた事があります。



 密教には阿字観瞑想法と言うのがあります。
詳細は池口恵観先生の「運をつかむ人・逃す人」(ワニの本)の中に記されています。

 
 ジョセフ・マーフィーの本にも
瞑想法やイメージトレーニングのお話が記されています。

 ジョセフ・マーフィーさんの本は
セルフヘルプブックとかインスピレーションブックとアメリカでは呼ばれていると
「マーフィー努力嫌いの成功法」の訳書のあとがきに記載されています。



マーフィー博士は
精神法則に関する世界最高の講演者の一人で牧師と知らされています。

その著書の表現も聖書などからの引用が多く、
抵抗を感じる人も多いのですが、
すべてがベストセラーかロングセラーになっている事実も否定出来ません。




そして、博士は著者の中で宗教を越えて説明しています。
そして何よりも読んでいく内に密教との共通点がある事に気が付きました。


 高野山大学の元教授の宮坂宥勝先生の著書「密教の学び方」(法藏館)の中に
空海(弘法大師)の秘蔵宝鑰(ほうやく)の説明がありました。

 空海の著書の中でも双璧と言われている「十住心論」と「秘蔵宝鑰」は
前者が九顕十密の立場を示すのに対し
後者の秘蔵宝鑰は九顕一密の立場を示すとその著書の中で記されています。

秘蔵宝鑰の帰敬頌十住心が韻文で記され
現代語訳は著書の中で次の様に記されています。


第一十心 異生羝羊心(いしょうていようしん)
          無知な者は迷って、わが迷いをさとっていない。
          雄羊のように、
                ただ性と食とのことを思いつづけるだけである。


第二十心 愚童持斎心(ぐどうじさいしん)

          他の縁によって、たちまちに節食を思う。
          他の者に与える心が芽ばえるのは、穀物が播かれて発芽するようなものである。

第三十心 嬰童無畏心(ようどうむいしん)
         天上の世界に生まれて、しばらく復活することができる。
         それは幼な児や子牛が母にしたがうようなもので、
     一時の安らぎにすぎない。

第四十心 唯蘊無我心(ゆいうんむがしん)
         ただ物のみが実在することを知って、
       個体存在の実在を否定する。
         教えを聞いてさとる者の説は、すべてこのようなものである。

第五十心 抜業因種心(ばつごういんじゅうしん)
          一切は因縁よりなることを体得して、無知のもとをとりのぞく。
         このようにして迷いの世界を除いて、ただひとり、さとりの世界を得る。

第六十心 他縁大乗心(たえんだいじょうしん)
         一切衆生に対して計らいない愛の心を起こすことによって、
               大なる慈愛がはじめて生ずる。
         すべての物を幻影と観じて、ただ心のはたらきのみが実在であるとする。

第七十心 覚心不生心(かくしんふしょうしん)
         あらゆる現象の実在を否定することによって実在に対する迷妄を断ち切り
               ひたすら空を観れば、心は静まって何らの相(すがた)なく安楽である。


第八十心 一道無為心(いちどうむいしん)
         現象はわけへだてなく清浄であって、  
               認識における主観も客観もともに合一している。
        そのような心の本性を知るものを称して、 
               仏(大日如来)というのである。




第九十心 極無自性心(ごくむじしょうしん)
         水にはそれ自体の定まった性(しょう)はない。
       風にあって波が立つだけである。
         さとりの世界はこの段階が究極ではないという戒めによって、さらに進む。


第十十心 秘密荘厳心(ひみつしょうごんしん)
          密教以外の一般仏教は塵(ちり)を払うだけで、
       真言密教は庫(くら)の扉を開く
          そこの庫の中の宝はたちまちに現れて、あらゆる価値が実現されるのである。

  抜粋終了
  
更なる詳細は筆者の著書にて、ご確認ください。  


三笠文庫(知的生きかた文庫)の
マーフィー自分を変える心の動かし方」の中には
次の様に記載されています。

 「無限の宝庫を開ける鍵、それがあなたの考えなのだ

 「無限の宝庫があなたの中にあるのです。
そして、そのあらゆる種類の宝が入っている倉庫を開ける鍵をあなたは持っているのです
以下省略


 「あなたはこの世でもっとも不思議で驚くべき力   
あなたの中にある潜在意識の力に達する鍵を持っているのです
まずこの内に潜む存在と力を知り、自覚することです
そうすれば、あなたが望むあらゆることがあなたにもたされるはずです」
以下省略

 「今すぐあなたの中に蓄えられている無限の力の扉をたたきはじめることです。
そうすればあなたは、自分が上のほう、前のほうへと動いていくのを実感するでしょう」 



次は東寺文庫の「弘法さんの玉手箱」の中から抜粋します。

 空海が入定をしたとき、弟子たちに残した言葉がある。
 「私は生命のふるさとである
  大自然の中に戻ろうと思っている

 「私はこれから入定するが、
  やがて仏になる人が地上に降り最後の生を過ごす場所、
  兜率天へ行って、
  弥勒菩薩の御前に参り、五十六億七千万年のち
弥勒菩薩とともに、この世界に戻ってくる」

 と言うお言葉が現代に伝わっています。


三笠文庫(知的生きかた文庫)の
マーフィー自分に奇跡を起こす心の法則」の第七章に心霊力の法則があり、
その章の中には次の様に記載されています。

 「人間は精神的で霊的な存在であり、どんな時にもある種の体を持ちます
今から何百万年後にも、あなたはどこかで、
より高度な知覚力を備えた体を持って存在していることでしょう

なぜなら、生命とは終わりのない展開だからです

あなたの人生旅行は絶えず前進し、向上し、神に向かっているのです」

三笠文庫(知的生きかた文庫)の
マーフィー自分に奇跡を起こす心の法則」の第七章に心霊力の法則があり、
その章の中のには次の様に記載されています。

 「 あなたの中には、生まれもせず、死にもしないもの神の生命が宿っています
水もそれを濡らすことはできず
火もそれを焼くことはできず
風もそれを吹きはらうことはできません

それこそ、あなたの霊的自我なのです。

神こそあなたの生命です。
あなたはこれからも限りなく神の住まいを旅してゆくことでしょう。
なぜなら神の子たる人間の栄光には終わりがないからです。」


 
三笠文庫(知的生きかた文庫)の
マーフィー眠りながら巨富を得る」の中には、
成功する為の祈願方法が詳細に記されています。


 マーフィーシリーズでおすすめは
「自分に奇跡を起こす心の法則」
「マーフィーの超能力」
「マーフィー努力嫌いの成功法」
「マーフィーの黄金律」
「人生は思うように変えられる」
「マーフィー眠りながら巨富を得る」
「あなたも金持になれる」
などがおもしろく内容も充実していたと思います。
 


 以下は高野山のホームページのトップページからの抜粋となります。

真言宗とは
真言宗って
真言宗は、弘法大師(空海)の立教開宗による、
仏教の心髄の教えを説く密教の宗派です。

密教は弘法大師によって、
平安時代の初めに中国から日本に伝えられました。

密教の根本の仏様は、
宇宙の本体であり絶対の真理である「大日如来」です。

大日如来の真言は、
「オン アビラウンケン バザラ ダトバン」とお唱えします。
 
真言宗の根本の教えは
大日如来の智恵に目覚めるために、次のことを求めます。

菩提(ぼだい)の心を発し、仏の誓願を堅く信じ、
すべてのものの本性(ほんしょう)が清浄(しょうじょう)な心であることを、
ありのままに知ること。

この世のすべてのものを愛する心と、
真実を求める心を堅く持って、
行いと言葉と心のすべての働きを通じて、真理を悟り、
実践する仏の智恵に気づくこと


高野山真言宗とは
弘法大師を宗祖とし金剛峯寺(こんごうぶじ)(和歌山県高野山)を総本山とする
真言宗の中心宗派です。

弘法大師の奥の院御廟(ごびょう)を信仰の源泉とし、
壇上伽藍(だんじょうがらん)を修学の地として、
真言宗の教えと伝統を今日に伝えています。


み教えは
宇宙のすべてのものが、
大日如来の「いのち」の顕れとして平等であり、
相互に助け合うことによって、
その「いのち」を生かし、すばらしい個性を発揮すること。

すべての人々が、菩提の心を因として、
慈悲の心を根本として、平和社会の建設を目指すこと。




「生かせ いのち」を基調テーマに、
弘法大師の「共利群生」(きょうりぐんじょう)という共存共生の精神に立って、
すべての、「いのち」の世界を生かす福祉社会を目指しています。


弘法大師(こうぼうだいし)とは
弘法大師は、お名前が「空海」で
灌頂名(かんじょうめい)を「遍照金剛」(へんじょうこんごう)とお呼びします。

宝亀5年(774年)6月15日に、
現在の香川県善通寺市でご誕生になり、
未来永劫に渡って衆生を救済すると御誓願され、
承和2年(835年)3月21日に和歌山県高野山の奥の院で御入定なされました。

弘法大師の御宝号(ごほうごう)は、
「南無大師遍照金剛」(なむだいしへんじょうこんごう)です。
弘法大師を拝むとき、この御宝号をお唱えします。

これは、
「2002年に友人宛てに書いた個人的な手紙の一部」でしたが、
これから書こうとしているのは「引き寄せの法則の実践」。

※2015年10月1日
写真を追加して、一部編集!